留学に興味があるけど、まだ自分の英語に自信がない…でも大丈夫！そんな悩みを解消するために、英語中級者向けに留学準備を始めるにふさわしい講座、Courseraの『Learning How to Learn』をご紹介します。
この講座は、英語力の腕試しとともに留学で必要な学びのスキルを身につけるのに最適です。英語の授業に自信を持って臨むためのコツや注意点をお伝えします。
留学先の授業についていけるか不安… そんなあなたへのおすすめ講座
留学してみたいなと思っても、仕事を辞めなくてはいけなかったり、金銭的なことだったり、現地の治安状況だったりと、不安な点を挙げてみると枚挙にいとまがありません。
その中でも英語学習を頑張っているけれどまだまだだと感じている中級者にとっては、語学力の不安も大きいのではないでしょうか。肝心の授業についていけなかったらどうしよう、という不安は当然の事だと思います。
ここでおすすめしたいのが、日本にいる間に英語で行われる授業を受けてみて、自分がどの程度理解できるのか、食らいついていけるのか試してみることです。
YouTubeやMOOCの各種プラットフォームなど、最近はオンラインで世界の有名大学の面白い講義が受けられる仕組みが整っています。
この記事でご紹介するのは、MOOCのプラットフォームのうちのひとつ、coursera（コーセラ）で提供されている講座です。
Courseraの特徴と『Learning How to Learn』講座の概要
コーセラで受けられる日本の大学の数は少なく、海外の大学の講義も日本語字幕がついているものは数が限られています。しかし、このことでむしろ「これから留学しよう！」という意気込みを持つ方には恰好の腕試しの機会となると思います。
ほとんどの講座に英語字幕はついているため、じっくりと読みこんだり最終手段としてDeepL翻訳やgoogle翻訳にぶっこんで日本語で理解することも可能です。
さて、これから新しい分野を色々学んでみたい！という方に一番おすすめしたい講座が、登録者数350万人超えの大人気講座『Learning How to Learn: Powerful mental tools to help you master tough subjects』（学びかたを学ぶ）です。
残念ながら日本語字幕はほとんどないのですが、それを理由に受けないのはもったいないくらい充実した講座です。こちらは名前入りの修了証無しだと無料で受講できます。（無料でも講座を終えると全員に修了証の画像が贈られます）
コーセラの利点の一つとして、他のedX（エデックス）やFutureLearnなどと異なり、無料講座でも閲覧期限がありません。そのため自分のペースでできますし、修了後もまた内容を確認することができます。
提供者のひとり、バーバラ・オークリー教授は『直感力を高める数学脳のつくりかた』（原題：”A Mind For Numbers: How To Excel At Math And Science (Even If You Flunked Algebra)”）の著者で、この本の内容をさらに詳しく解説する内容となっています。
本のタイトルからも分かる通り、数学や科学を効果的に学習する方法を脳科学の研究結果を基にして説明されています。
昨今、IT系の勉強など数学の勉強が避けられなくなってきていますが、理数系はほんと苦手…という人も多いと思います。
しかし、オークリー教授によれば、数学や科学も適切な学習法を知り忍耐強く取り組めばできるようになるというのです。なぜなら、教授自身がその実践者だから。数学は早い段階であきらめていた教授ですが、語学のエキスパートとして陸軍で働くうち技術的な専門知識の必要性を痛感し、大学の工学部に入り直し博士号まで取得して教授にまでなったのです。
オークリー教授がTEDで「学びかたを学ぶ」の概要を話しているので、どんな内容なのか動画で雰囲気を掴めます。
講師陣とカリキュラムの魅力
教授が必死で学び直しているときに分かった数学や科学の学習方法を本講座で惜しみなく公開しています。相棒はニューラルネットワークと計算論的神経科学のエキスパートであるセジュノウスキー教授。
講座は4週に分けられていて、主に動画を見ながら単元の最後に復習問題を解くという流れです。ひとりで黙々と動画を見て知識を増やしていくだけでもいいですし、ディスカッションフォーラムや課題で他の受講生と交流することもできます。
理数系が苦手だけどいつかはできるようになりたい！という人には朗報ですし、理数教科に限らず新しい分野に挑戦したい！という人なら誰にでも役立つ学習法を教えてくれます。
この講座の何がすごいって、脳のエキスパートのふたりが効果的な学習のコツや記憶力アップの方法、先延ばし防止策などを動画で分かりやすく教えてくれるだけでなく、スペシャルコンテンツとして様々な分野の専門家や研究者、著述家（ブロガー含む）とのインタビューが面白いのです！
日本語でも出版されている『超・自習法』の著者による独学で気を付けるべきことや、『全米記憶力チャンピオンが明かすどんなことも記憶できる技術』の著者による記憶するコツや語学のエキスパートブロガーが語学学習のヒントを教えてくれる超・豪華な内容！
受講している間にも、「もう今から始めなくちゃ！」と学んでみたい分野を始めることになるでしょうし、終わるころには優しい語り口のオークリー教授のファンになっていると思います。
英語力の腕試しと学びのスキル向上が両立！
『Learning How to Learn』講座のメリット
英語で学習方法を教えてくれる自己啓発分野の講座のため、必要な前提知識がありません。そのためだれでも気軽に始めることができます。
もちろんリアルな授業に比べて字幕があったり繰り返し聞けたりと便利な点も多いと思いますが、大学の講義としてネイティブの教授が話すスピードや専門用語の使われる文脈など、英語だけで授業を受ける練習としては最適だと思います。
これまで頑張って勉強してきた英語のスキルを総動員して英語「で」学ぶ醍醐味を味わうことができます。
難しすぎない、適度に専門用語も出てきて役立つ知識を得ながら、留学したときの授業をイメージできます。
大学の授業で役立つ学習スキルの重要性
リアルで大学の講義を受けようと思ったら、日本語でさえ理解が難しい高度な内容をネイティブの学生とともに大量に猛スピードで受ける必要が出てきます。
そんなとき、本講座で学ぶ集中と拡散による能率的な学習方法や記憶術、そして対策を見落としがちな先延ばし防止術をしっかりと学んでおくことは、必ず役に立つと思います。
まとめ
この記事では、留学を考えているけれど英語力にまだ自信がない…という人に向けて、コーセラの『Learning How to Learn』講座をおすすめしました。この講座は留学に興味があるけれど授業についていけるか不安に思っている英語中級者にとって、英語力の腕試しと学びのスキル向上を両立させることができます。
もし今はまだ具体的に海外に出ることは考えていなくても、ぜひ『Learning How to Learn』講座を受講して自分の可能性を広げてみてください。無料で受講できるこの講座は、日々英語学習を頑張っている向上心のある方がさらにレベルアップするための強力なツールになります。
